一宇治城跡（城山公園）

鎌倉時代初期、伊集院郡司となった紀姓伊集院四朗時清入道迎清が築城したとされる中世山城跡。北は神之川が流れ、三方を絶壁で囲まれた自然の要害であった。紀姓伊集院氏の後は、島津氏の一族久兼（久親）＜島津氏系伊集院氏＞が城主となり、同家は南北朝時代に南朝方として、北朝方の島津氏と戦った。その後、島津本家の居城となり、第15代島津貴久がこの城を中心に薩摩・大隅の平定に尽力した。天文19年（1550年）、貴久が鹿児島の内城へ本拠を移し、その後、廃城となった。現在は、曲輪や土塁などの遺構が残っている。城山公園として整備され、春には桜が咲き、かたらいの広場（神明城跡）に建てられた地上約16mの展望台からは、市街地や東シナ海、桜島などの大パノラマが望める。

※掲載情報は2020年8月13日現在のものです。内容が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。

掲載内容についてのお問い合わせ