鞍月用水

犀川を水源として長町に流れる鞍月用水は、総延長が約14kmあり、江戸時代の正保年間に改修されたという記録が残るが、いつ頃から流れているかは定かではない。水力を利用して菜種油を採る目的や灌漑用に造られた記録が残るほか、一部区間は金沢城の外堀（西外惣構堀）に利用された。明治から昭和にかけては、用水沿いに精米・製粉用の水車が見られたり、製糸場の原動力や染色業に利用されたりと近代工業に大きな役割を果した。現在は、犀川上菊橋の上流右岸から取水され、散策路整備など、市民憩いの用水として潤いと賑わいをもたらしている。

※掲載情報は2014年2月4日現在のものです。内容が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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