深大寺城跡

武蔵野台地の南端部、標高約50mの舌状台地の突端部に築かれた、平山城の跡。創築についての詳細は不明であるが、「河越記」などの文献史料にみられる“ふるき郭”がこれにあたることから、15世紀にはすでに存在していたと推定される。16世紀前半には、扇谷上杉氏が、小田原北条氏に対抗するために再興した。城館跡発掘調査により、主郭（本丸）を中心として、空堀と土塁に囲まれた3つの郭を直線上に配置した、連郭式縄張の城郭であることがわかっている。現在、神代植物公園の付属施設である水生植物園の城山地区として公開されており、復元整備された空堀や土塁などを見ることができる。国指定史跡。

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